社会

日露海戦の記憶刻み - 戦艦「三笠」廃材で花器/春日大社特別展で初公開

初公開された「戦艦三笠型花生け」=28日、奈良市春日野町の春日大社

 日露戦争の日本海海戦(明治38年)で日本連合艦隊の旗艦だった戦艦「三笠」の廃材で造られた花器「戦艦三笠型花生け」が、奈良市の春日大社宝物殿で初公開されている。

 日本海海戦では、連合艦隊指令長官だった東郷平八郎が乗り込み、海戦を指揮。ウラジオストクに向かうロシアのバルチック艦隊を撃破した。

 同年9月に弾薬庫の爆発で沈没したが、翌年引き上げて修理され、現在も神奈川県横須賀市で展示されている。

 花生けはこの修理で不要になった金属類で鋳造。長さ約1.3メートルで、側面に三笠の戦歴と東郷平八郎らの名前が彫り込まれている。2連装の砲塔やスクリューも。

 台は木製の砲弾置きを再利用、東郷平八郎が揮毫(きごう)した「戦塵餘材」の文字が刻まれている。

 大正11年、三越の会長だった日比翁助が春日大社に奉納したが、宝物殿に保管されたままだった。22日に始まった「春日大社の一三〇〇年展」(9月30日まで)で初公開されている。

 三笠の艦名は御蓋山に由来。東郷平八郎も数回春日大社を訪れ、自筆の掛け軸を奉納した。

 春日大社の松村和歌子学芸員は「春日大社が日本人の心ふるさととして意識されていたことを知ってもらえれば」と話している。

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