考古学

初の発掘 円墳説否定 - 橿原・菖蒲池古墳

菖蒲池古墳の墳丘上段すそ東面基底石の直線的な並び。奥に見える石が天井石=2月5日、橿原市菖蒲町 拡大

 内面漆塗りの家形石棺が埋設され、国史跡に指定されている橿原市菖蒲町の菖蒲池古墳(7世紀後半)で初めて墳丘本体の発掘調査が行われた。2段墳丘だったことが分かり、30日、橿原市教育委員会が発表した。段の基底部を巡る石の並びが直線だったことから円墳説を否定。市教委は一辺約30メートルの方墳か八角形墳だったとした。

 これまで行われた調査は石室内の測量だけで、今年1月から2月にかけて市教委が初めて墳丘本体の発掘調査を行った。

 石室を中心に東西南北4カ所に調査区を設けた。東と北で、上段すそのテラスになる平面を検出。天井石までの高さは2メートルで直径5センチほどの川原石を敷き詰めていた。

 南側では一段低い礫敷を確認した。天井石までの高さは5.5メートル。墳丘すそのテラスで、南面に前庭部が存在した可能性が高いという。

 墳丘斜面とテラスの境界には、面を整えた緑石(幅40センチ、高さ30センチ)が直線一列に並んでいた。斜面は赤褐色の土で覆われ、土のうを用いるなどした構築方法も明らかになった。

 円墳説は否定したが、コーナー部分を検出しなかったため、墳形は特定できなかった。市教委は来年度も発掘調査を行い、全容解明を目指す。現場は埋め戻した。4月5日から16日まで、同市八木町1丁目の市役所1階ロビーで発掘成果の写真パネルを展示する。

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