社会

本来の表情を - 素材に合わせ照明工夫【興福寺国宝館リニューアル】

多角的な照明で細部まで観察できるようになった千手観音菩薩立像=28日、奈良市登大路町の興福寺国宝館 拡大

 28日に開かれた興福寺国宝館の報道公開。食堂(じきどう)を復元した外観は変わらないが、仏像の表情と一体一体向き合える施設に生まれ変わった。多川俊映貫首は「仏像は自分の心を映す鏡」と話した。

 昨年、東京、九州両国立博物館で開かれた「国宝阿修羅展」には約165万人、帰山後の「お堂でみる阿修羅」にも約25万人が訪れた。

 工夫された照明のもとで直に見る阿修羅像は多くの人に感動を与えた。これまでの国宝館では、八部衆はガラス越しの拝観だった。

 多川貫首は「感動だけでなく、自分自身が修羅道の真っただ中にいるという内省を促した。再会したい方が非常に多く、思い切ってリニューアルを決めた」と振り返る。

 リニューアルのあり方を貫いたのは、「この仏像はこういう表情を出したい」という金子啓明館長の思いだった。仏像の種類だけでなく、木造や乾漆など、素材に合わせた照明が工夫された。

 千手観音菩薩立像(高さ5.2メートル)の場合、顔が平面にならないよう、斜めからも光が当たり、下からの照明を6基入れることで大きさを表現した。

 空間デザイナーの池田英雄さんは「お寺では一体一体を大事に考えておられ、本来の姿を見せることにこだわった」と話した。

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