社会

二月堂全焼 生々しく - 堂衆の日記を初公開【奈良博】

二月堂の火災後の様子を生々しく伝える「両堂記」=5日、奈良市登大路町の奈良国立博物館 拡大

 東大寺で雑務を担当した堂衆と呼ばれる僧侶が二月堂修二会(お水取り)の出来事を記した日記「両堂記」が、奈良国立博物館(奈良市登大路町)の特別陳列「お水取り」で、きょう6日から初公開される。江戸時代に二月堂が全焼した際の記録もあり、焼け残った秘仏の本尊を簾(すだれ)で覆ったことなど、当時の様子を生々しく伝えている。

 学業に専念する学侶と雑務に携わる堂衆があり、堂衆の日記は享徳3(1454)年から約400年分残っている。

 二月堂は寛文7(1667)年の旧暦2月14日未明に堂内から出火して全焼。公開された日記によると、本尊の大観音は無傷で焼け跡に立ち、集まった人々が涙を流したという。

 大観音は絶対秘仏で、急いで簾で覆う一方、もう一体の本尊、小観音も法華堂に安置された。その日も行は休まず、宿所に集まった練行衆が未明まで行を続けたという。

 焼け残った経巻や道具類は手向山八幡宮に運び込まれた。学侶の日記では、簾で覆ったことなどが記されていない。

 東大寺図書館の坂東俊彦さんは「2つの日記を重ねることで火災前後の様子が立体的に見えてくる」と話している。

 特別陳列「お水取り」は3月14日まで。火災で割れた大観音の光背(重要文化財)など68件が出展される。開館時間は午前9時半から午後5時(11~14日は午後9時、3月12日は同7時まで)。月曜休館。

 あす7日午後1時半から、上司永照・東大寺持宝院住職の公開講座もある。問い合わせはハローダイヤル、050(5542)8600。

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