考古学

屋根低く長大な建物 - 新薬師寺金堂

発掘調査で見つかった新薬師寺の基壇跡=平成20年11月、奈良市高畑町 拡大

 奈良市高畑町で見つかった新薬師寺の金堂とみられる建物跡について、奈良文化財研究所の清水重敦・景観研究室長(建築史)は24日、奈良教育大学の公開シンポジウムで外形の復元プランを発表した。安定性や記録に残る仏像の大きさから、屋根の低い長大な建物を想定している。

 東西約60メートル、南北約16メートル、高さ約13メートルの寄せ棟造り。7体の薬師如来像を安置した須弥壇に対応し、正面に長大な階段が付く。

 遺構をもとに描いた復元プランで、須弥壇のある身舎(もや)の奥行きが狭い異例の構造という。天井の高さにも影響し、横長で扁平な建物になる。続日本紀に記された薬師如来像の高さは6尺3寸(約1.9メートル)。

 正面から見た柱の間隔は、7体の薬師如来像を拝む中央7間分を広くした。

 清水室長は「身舎の狭さは安置仏の低さを示している。正面の階段を含め、儀式上の必要性を反映するのではないか」と話している。

 同大の山岸公基准教授(東洋・日本美術史)は、7体の薬師如来像とそれぞれの両脇侍のほか、十二神将像と四天王像を合わせた計37体が、金堂に安置されたとの見方を示した。

 新薬師寺は光明皇后が聖武天皇の病気回復を願って天平19(747)年に建立。同大が一昨年行った発掘調査で金堂とみられる基壇跡が見つかった。

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