
 まなぶ
わあ、オレンジ色の車だ。おじさんが川を見ているよ。ねえ、おじさん、何を見ているの?
河川パトロール員
川の様子で変わったことがないか、パトロールしているんだよ。堤防の様子や河川敷の様子、また水質についても見える範囲でチェックしているんだ。
そなえ
それは心強いわね。たしか堤防の中身は、随分昔につくられたものが多くて、堤防に適さない土が中心部に残っているところもあったのよね。改修事業も行われているし、定期的に監視もしているとは聞いていたけれど、堤防だけじゃなくて、もっといろいろな観点でも点検されているんですね。ところで、今日初めてお見かけましたが、しょっちゅうされているんですか。
■関連ページ(vol.2 知っていますか、堤防の中)
河川パトロール員
このパトロールカー数台が手分けして、365日、河口から上流まで大和川の受け持ち区域を見て回っています。また毎日車でパトロールしながら一部は徒歩でも見回っています。少しずつ場所を変えながらおよそ1カ月で全域を徒歩で回れるように、計画的を立てて見回っているんですよ。
まもる
1日も休まずですか。知らなかったなあ。どんな変わったことがあるんですか。
河川パトロール員
例えば、ある地点で魚が大量に死んでいる場合、水質に何か毒性のあるものが混じっているのではないかと疑われますね。堤防上の道に陥没があるかどうかなどというのもチェックの対象になります。それから不法投棄。これは警察にも通報し捜査をお願いする場合があります。車が誤って川に落ちるという、交通事故を発見することもありますよ。警察より早く駆けつけたこともあるんです。
まもる
水質も危険度の高いものを、そうして監視しているんですね。もちろん僕らが出す生活排水も大和川の汚れの80%以上を占めているんだから、一人一人ができるだけ美しいまま水を自然に返す努力は続けていかなければならないね。
■関連ページ(vol.4 小さな努力を集めて清流に〜やってみよう、社会実験〜)
そなえ
そうよ。人間にとってはほんの少しの汚れも、川に住む生き物を住めない環境にしてしまうのよ。もちろん飲み物や食べ物も川にとっては汚れでしかないの。下水道が整備されている地域でも、水環境を守るためには私たち主婦もできるだけ水を汚さない工夫をしていかなければいけないのよ。憂子さんが洗剤の量を減らしてアクリルタワシを使い始めたように、できることから少しずつ一人一人が続けていけば、きっと大和川もきれいな流れを取り戻せると思うわ。
■関連ページ(vol.3 「主婦力」で川は変わる)

まなぶ
ねえ、不法投棄って何?
まもる
河川敷などに捨ててはいけないものを捨てることだよ。例えばテレビや冷蔵庫など処分にお金がかかるものが捨てられていることがあるんだ。
まなぶ
悪いことをする人がいるんだね。そんな大きなものは拾えないけれど、小さなごみなら僕も拾えるよ。
そなえ
大和川河川事務所が処理をしているごみだけでも、1年間に3,000万円もの税金がかかっているのよ。流域の市町村が処理している費用も含めれば、本当に多額の税金がごみのために使われているの。
河川パトロール員
大変ありがたいのは、たくさんのボランティアの方々が、あなたたちのように無償でごみを拾ってくれていることなんです。私たちが見回っていると、「ごみを集めておいたからね」と声をかけてくださるのです。パトロールをしていて、ごみの多さは本当に実感していますが、こうしたたくさんの大和川を愛する方々がいるというのがうれしいですよ。
まなぶ
僕たちも川の様子をよく見て、変わったことがあればおじさんに教えてあげるよ。また会えるといいね!
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