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第1回奈良マラソン 第30回奈良春日・大仏マラソン


大会プレイバック

開会式・前日祭

●歓迎一色 熱気を力に

 「奈良マラソン2011」は12月10日、奈良市鴻ノ池陸上競技場で開幕。会場はフルマラソン、10キロ、5キロ、3キロの各コースに昨年と同規模の約1万8千人のランナーが受け付けに訪れる一方、全国のうまいもの店や地場産品の店舗が来客でにぎわい、会場は本番を前にした熱気に包まれた。
 この日は同競技場前で吉野山・金峯山寺の山伏らによる勇壮なほら貝披露で幕が開き、午前10時からランナー受け付けが始まると、来場の出場者らは次々とナンバーカードを受け取った。

●選手宣誓

 昨年の第1回奈良マラソンのフルマラソンで優勝した奈良産業大学生の松本信行さん(24)=橿原市=は出場者を代表して、大会会長の荒井正吾知事に選手宣誓をした。
 「古都奈良の歴史と文化を肌で感じ、一生懸命走り抜くことを誓います」と宣誓した松本さん。昨年は初のフルマラソン挑戦で優勝の栄冠を手にしたが、今年については「昨年の記録を1秒でも上回りたい」と控えめ。それでも「段階を踏んで将来はオリンピックを目指したい」と夢を語った。

●有森さんランニングクリニック

 会場の奈良市鴻ノ池陸上競技場内では午後1時から、大会ゲストランナーの有森裕子さんによるランニングクリニックが行われ、小学校低学年から60歳代の男女約140人が参加して汗を流した。
 初めに、競技場の観客席でランニング用具や調整法について約1時間にわたり質疑応答を交えて講演した。
 「微妙に変わる足の状態に合わせるため、靴を脱ぎ履きするたびに靴ひもを結び直す」ことや、「雨で体力を奪われないよう夏でも防水スプレーや帽子を活用する」「レース当日の朝食は果物や繊維質を控えたほうが良い」など、有森さんの助言に、参加者は熱心に耳を傾けていた。
 また有森さんは「マラソンで学んだのは『何でもOK』と思えるメンタルの強さ」と言い、レースの悪条件も前向きにとらえて走り抜く気持ちの大切さを強調。自信の裏づけになる十分な練習の大切さや、自分の意識次第で日常生活も練習の一部にできることなどを話した。
 グラウンドではジョギングと柔軟体操で体をほぐし、腕振りを意識づけるランニングを実践。腕振りができないよう腕を後ろに組んだ状態で走った後で通常の走りに戻し、参加者は腕振りの効果と正しい姿勢の大切さを感じ取っていた。
 ランニングクリニックを終え、有森さんは「苦しい時は限界まで頑張らず、歩きと走りを組み合わせて乗り切って」とエール。「でも、どうしても駄目な時はリタイアする勇気も必要。これが最後のレースではないのだから」と参加者を気遣っていた。

●美しい歌声でエール

 ステージイベントのオープニングを飾ったのは奈良市の「まつぼっくり少年少女合唱団」と宇陀市の混声合唱団「むろうコーラス」。計35人が両合唱団を主宰する荒井淳子さんとともに元気いっぱい美しいハーモニーを響かせた。
 「まつぼっくり」の団員が「応援の気持ちを込めて私たちの歌を贈ります」とあいさつし、奈良のわらべ歌「奈良の大仏さん」や「ドレミの歌」「上を向いて歩こう」など計7曲を歌いランナーにパワーを届けた。

●躍動感あふれるダンスで応援

 プロ野球オリックス・バッファローズの公式チアチーム「BsDreams」とマスコットの「バファローブル」「バファローベル」が、エキスポ内のイベントステージに登場。軽快なダンスを披露した。
 同球団の応援歌「SKY」になど合わせ、躍動感あふれるチアリーディングで、会場をわかせたBsDreamsのCHIAKIさんは「応援歌を知っている方もいて多くの方に見ていただけ、楽しく踊れた」と笑顔を見せていた。

●特産品がズラリと並ぶエキスポコーナー

 鴻ノ池陸上競技場前には、各種イベントで大会を盛り上げるエキスポコーナーもオープン。被受け付けを済ませたランナーらが食事やショッピング、ステージを楽しんだ。
 「大和路からエールを」をテーマに、東日本大震災や紀伊半島南部水害の被災地支援に取り組む今年の奈良マラソン。エキスポ内には復興支援ブースが設けられ、福島、宮城、岩手の3県と、豪雨禍に見舞われた県南部の十津川、天川の両村が出店。地域の特産品を並べて、災害からの復興をアピールした。

大会当日

●存分に楽しんで走って

 フルマラソンのスターターを務めた荒井正吾知事は、有森裕子さんやせんとくんらとともに選手を手を振って送り出し、「ボランティアやいろんな方のおかげで今年も開催でき感謝。みなさんとても楽しそうな表情で走って行かれ、奈良マラソンを楽しんでいただきたい」と話した。
 続く5キロ、10キロコースは仲川元庸奈良市長が号砲を担当。また生駒市立生駒中学校吹奏楽部がスタート前のファンファーレとオープニング演奏を行い、軽快な行進曲でランナーを送り出した。

●大宮通りに勇壮な響き

 奈良市の平城宮跡・朱雀門前では、生駒山麓太鼓保存会「鳴神」の和太鼓演奏や天平衣装を着た市立都跡小学校の児童らが、フルマラソンのランナーを出迎えた。
 森野清昭さん、清弘さん親子のほら貝や鳴神の和太鼓、大宮通りの折り返し地点付近では都跡小のマーチングバンドの演奏が走者を激励。天平衣装で応援した同校4年の野林夕夏さん、中岡涼香さん、杉野優さんは「応援できて楽しかった」「大きくなったら走りたい」と感想を話した。

●ランナーに勇気を

 フルマラソンの折り返し地点では市内の天理中学、市立天理南中学、天理高校Ⅱ部の吹奏楽部員約130人が応援演奏で大会を盛り上げた。
 軽快なポップス曲などを3校が順に演奏。「最後までがんばれ」「全力疾走」などと書いたプラカードも用意し、声を合わせてエールを送った。
 天理中2年の佐藤佳奈子さん(14)は「一人でも多くの走っている人を勇気づけれるような演奏を心掛けた」としていた。

●優しいぬくもりを

 天理市守目堂町の折り返し地点では、同市商工会や市職員のボランティア約30人がぜんざいを振舞った。
 昨年は3千食分が途中で無くなったため、今年は倍の6千食分を準備。後半へ向けた栄養補給に人気を集め、2、3杯と「お代わり」するランナーもいた。
 桜井市の高岡洋公さん(28)は「おいしかった。疲れた体に染み込む感じ」と笑顔。天理市の岡道明市民体育課長補佐は「温かいぜんざいが天理の良い思い出になれば」と願っていた。

●救護所対応てきぱきと

 県内で唯一、看護学科を持つ奈良学園文化高校の衛生看護専攻科1年の看護学生が、救護所で対応活動にボランティアで取り組んだ。
 同校で正看護士を目指す準看護士ら46人が参加。主会場とフルマラソンのコース13カ所に置かれた救護所に分かれて配置され、体調不良など選手のトラブルに対応した。
 同科1年の大門奈緒美さん(19)は「学校では学べない貴重な体験ができました」と話していた。

●一人一人に「粘れ!」

 「粘れー、行けー」。奈良市高畑町の沿道で、ひと際大きい声援を送ったのは市民ランナーでつくる奈良ランニングフレンズ名誉会長の楠原徳明さん(76)。
 会員100人のうち36人がマラソンに出場、25人がボランティアで大会運営を支えた。一般男子で優勝を飾った平田治選手もメンバーだ。
 当日は応援にかけつけたスタッフとランナー一人一人に「がんばれー」とエール。楠原さんは「奈良マラソンの魅力はランナーとボランティアの協力による手作り感」と笑顔を見せた。

●有森裕子さん 選手を激励

 バルセロナ五輪の銅メダリスト、有森祐子さんがゲストランナーとして参加、大声で選手を激励するなど大会を盛り上げた。
 有森さんは荒井正吾知事、仲川元庸奈良市長らとともにスタートステージに立ち、一斉に走り出した選手に「頑張って」声援。
 さらにフルマラソンなどのコースに出て選手を応援した後、鴻ノ池陸上競技場でゴールするランナーに「ラスト! ラスト!」と叫んで一人一人とハイタッチ。最後はフルマラソンの制限時間直前に戻ってきた選手と一緒にゴールまで併走、大会を締めくくった。
 有森さんは「一般ランナーのレベルが高度になっていてマラソンを楽しんでいるといった印象を受けました。せんとくんの着ぐるみで参加するランナーも多く見受けられ、歴史あふれた奈良のマラソンなんだと実感しました」と話していた。

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