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第1回奈良マラソン 第30回奈良春日・大仏マラソン


大会プレイバック

前日祭

●勝負目前 笑顔の一日

 遷都1300年の奈良へようこそ―。「奈良マラソン2010」は4日、奈良市の鴻ノ池陸上競技場で前日祭が行われ、受け付けを済ませたランナーがオープニングイベントを楽しんだ。県内の「ゆるキャラ」も集合して会場を盛り上げた。
 ランナーの受け付けは奈良市消防音楽隊のファンファーレで華やかに始まり、宮谷太・県くらし創造部長が「過去から現在へ歴史をたどるコース。走る、見る、支えるが一体となって盛り上げましょう」と呼びかけた。
 平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」や葛城市の「蓮花ちゃん」、聖徳太子をイメージした「なーむくん」など、県内のゆるキャラ7体が勢ぞろいすると、集まったランナーから「かわいい」と声が上がった。
 午後のオープニングイベントでは、ゲストランナーの高橋尚子さんやフルマラソンに出場する太平サブローさんが登場。高橋さんは「気温は13~16度が最高。炭水化物をしっかりとって頑張りましょう」と呼びかけた。
 邦楽にジャズやロックを取り入れた「kogakusyu翔」のエネルギッシュなライブが大会本番に向けた雰囲気を盛り上げた。
 競技場横のエキスポには約50ブースが出店。県内の特産品や地元食材を使った食べ物が販売され、山積みの柿などがランナーの目を引いた。
 熊本県菊池市の富永勝男さん(57)、英子さん(55)夫婦は「フルマラソンのタイムは1時間ほど違いますが、今回は景色を楽しみながら並んで走ります」と笑顔で話した。

●表彰式

 オープニングイベントでは、大会シンボルマークと愛称の入賞者の表彰式もあり、荒井正吾知事から表彰状が手渡された。
 大会シンボルマークは名古屋市千種区のグラフィックデザイナー、伊藤美紀さん(32)の作品が最優秀賞に選ばれた。シューズと鹿を合体させた愛らしいデザイン。
 表彰状を受け取った伊藤さんは「大仏か鹿か悩んだが、自分のシューズを見ていたら鹿の顔に見えてきた。奈良県初の公認フルマラソンのシンボルに選ばれ大変光栄」と話した。
 優秀賞の日巻博樹さん(33)=福岡県みやま市=と宮田裕美さん(26)=京都市下京区=にも表彰状が手渡された。
 愛称は最優秀賞に至らず、斉藤美保さんと重松芳文さんが優秀賞だった。

●デュオ結成します-蓮花ちゃん千梅ちゃん熱唱

 葛城市のマスコットキャラクター蓮花ちゃん」と福岡県大宰府市のキャラクター「千梅(ちうめ)ちゃんとのデュエット曲「眠れない夜」の配信を記念し、そろって特設ステージで楽曲を披露した。
 はやりのツイッターで知り合ったという2人は一気に意気投合してデュオ結成へ。特設ステージに立つと、マイクを手に「眠れない夜」を熱唱した。
 また蓮花ちゃんプロジェクトチームの一員である同市商工観光課西川好彦さん(37)は、きょうフルマラソンに初挑戦。西川さんは「蓮花ちゃんパワーで完走を目指す」と意気込みを語った。

●歌声しっとり魅了-川本三栄子さん美声披露

 特設ステージでは、平城遷都1300年記念事業協会のイベント「川本三栄子ステージ」が正午と午後3時の2部構成で催され、大会の受け付けに訪れた多くの出場者や家族連れらが聴き入った。
 ステージは「あなとなら大和路」でオープニング。きらびやかな衣装をまとった川本さんのしっとりとした歌声が会場に響いた。
 2曲目の「大和路ラブソディー」からは、せんとくんが駆け付け、川本さんと一緒に楽しいトークや手話をまじえた「ようこそ平城(なら)へ」など5曲を披露。会場からは惜しみない拍手が送られた。

●和太鼓パワフルに-kogakusyu翔が熱演

 イベントステージでは和太鼓を核に篠笛、ピアノ、ベース、ドラムを加えた和洋楽器混合の男性6人組バンド「kogakusyu(コガクシュウ)翔」のミニコンサートが開かれ、パワフルな撥さばきとはつらつとした演奏で観客を魅了した。
 結成10周年を迎えた大阪のバンドで、ベース担当のmito(本名水戸康陽)さん(26)は大和郡山市出身。リーダーの吉村靖弘さんが「僕たちの演奏がランナーのみなさんの力に少しでもなれば」と新曲「超える河」や「ジャンプ」などを演奏した。
 開会式のオープニング演奏では奈良マラソンをイメージして作ったという新曲「誇り高き戦士」を披露した。

大会当日

●盛り上がる姿に情熱-スターターの知事

 フルマラソンのスターターを務めた荒井正吾知事は順次走り出すランナーを高橋尚子さん、せんとくんらとともに手を振って送り出し「こんなに多くの人が、楽しく走ろうと盛り上がる姿に情熱を感じた」と話した。
 続くジョギングコースは南佳策天理市長、5キロと10キロコースの同時スタートは仲川元庸奈良市長がそれぞれ号砲を務め、生駒市立生駒中学校吹奏楽部がファンファーレとオープニング演奏で各コースのランナーを元気に送り出した。

●力走たたえ声高く-沿道3万人がエール

 午前9時のスタート前から奈良市の近鉄奈良駅前では、多くの観戦者がメガホンや小旗を手に待ち構え、ランナーが目の前を通るたびに「がんばれ、がんばれ」と声援を送った。また、県庁前では和太鼓演奏を披露するなどして沿道を盛り上げ、ランナーにエールを送った。
 盛んな沿道からの声援に、観戦者とハイタッチしながら「ありがとう」と笑顔を見せるランナーも。大会を通して交流の輪が大きく広がった。
 奈良市内の中心部を走る5、10キロコースでは、古都の風情をたっぷり楽しみたいとジョギング感覚で出場するランナーも多く、奈良公園の鹿と一緒に記念写真を撮りながら走るなどしていた。
 近鉄奈良駅前で観戦していた生駒市中菜畑の無職岡田順子さん(67)は「足が不自由なので応援しかできないけど、ランナーから元気をたくさんもらいました」と笑顔で話していた。

●完走願って演奏-平城宮跡前

 平城遷都1300年祭のメーン会場だった奈良市の平城宮跡前では、生駒山麓太鼓保存会「鳴神」と地元の奈良市立都跡小学校のマーチングバンドの演奏が走者を元気づけた。
 生駒市民らでつくる「鳴神」は、朱雀門をバックに有志8人が勇壮な太鼓演奏を披露。山本修司代表は「最後の走者まで送り出したい」と2回に分け、力強い演奏を見せた。
 都跡小のマーチングバンドは4~6年生児童31人が「ひょっこりひょうたん島」など5曲を演奏。同部部長の大西香菜子さん、瀧口希美花さんは「皆さんの完走を願い、いい演奏ができた」と笑顔を見せていた。

●せんとくんの旗-1300年記念で配布

 平城遷都1300年記念事業協会は、奈良市の平城宮跡朱雀門前で、1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」がプリントされた「目指せ完走!奈良マラソン2010」と書かれた応援旗1000本を配布した。
 1300年祭を締めくくるイベントを盛り上げようと、朱雀門前で同協会のメンバー約20人が旗を配布。沿道の人々が旗を振りながら選手に声援を送る中、せんとくんも手を振るなどしてランナーを応援した。
 林洋・同協会事務局長は「1300年記念ということで朱雀門前を通るコースになった。この場所で旗を振って盛り上げてもらえれば」と話していた。

●元気届ける響き-吹奏楽でエール

 天理市内では、市立4中学校の吹奏楽部や市立山辺幼稚園の園児ら「天理っこ」が沿道で応援。ランナーの気持ちを盛り立てた。
 同市杣之内町の折り返し地点付近では天理中学59人、南中学38人、北中学31人、西中学56人の吹奏楽部員が順番に応援演奏した。
 ランナーからは次々に「ありがとう」と声を掛けられ、北中学の森田真由部長(14)は「今までで一番楽しい演奏だった」。天理中学の内田実華キャプテン(14)は「演奏を通して最後まで走り通して」と話した。
 同市三島町の市立山辺幼稚園前では園児58人が声援。「ゴールをめざせ」「がんばれ」の横断幕を張り、ランナーとハイタッチをしながらエールを送り続けた。

●スタミナ補給を-ぜんざい大人気

 天理市杣之内の折り返し地点近くでは、同市商工会や市職員のボランティア約40人によるぜんざいの振る舞いが大人気。
 手軽で温もりがあり、栄養補給できるものとして3000食が用意され、コース後半に挑むランナーをもてなした。岐阜県から参加した伊藤雪江さん(47)は「スタミナが切れたところでおもてなしがあって、癒やされます。ゴールまで頑張れそう」と笑顔。
 市の岡本俊博参与は「天理市のおもてなしの一つとして、いい思い出をつくってもらえれば」と話した。

●あつあつ飛鳥鍋-鍋料理提供

 奈良市登大路町の県庁前では、沿道の応援者に少しでも温まってもらおうと、奈良2010年塾が明日香村の名物、飛鳥鍋を1000人に無料で振る舞った。
 同塾と明日香村地域振興公社のメンバーらが調理。直径約2.5メートルの巨大な大化鍋に鶏肉16キロ、ハクサイ30キロ、牛乳65リットルなどを放り込み、滋味豊かな鍋料理が出来上がった。
 正午ごろには鍋を求める長蛇の列ができ、次々に配食された。ランナーとして出場する息子の応援に来た小山美知子さん(60)=大阪府東大阪市=は「牛乳が入っていて初めていただく味。おいしかった」と話していた。

●和太鼓で勇壮に-歓迎演奏

 奈良市登大路町の県庁前では、奈良2010年塾の企画で和太鼓などによる歓迎演奏があり、走者を励ますとともに、応援者や見物客らを喜ばせた。
 演奏したのは、御所太鼓「燿(かがやき)」、かつらぎ太鼓保存会、東大寺学園・鼓笛隊、奈良市立佐保小学校・マーチングバンドクラブの4団体。午前9時すぎから午後2時前まで、計7ステージを披露した。
 勇壮な演奏で喝采を浴びた「燿」の中村広幸代表(56)は「マラソンの応援演奏は初めて。一緒に走っている気分になれて楽しい。少しは走者の元気付けになれたのでは」と話していた。

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