5月に「玄武」一般公開-キトラ古墳壁画
文化庁は27日、明日香村阿部山のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初)の石室北壁から剥(は)ぎ取った四神像「玄武」を5月11日から27日までの17日間、同村奥山の奈良文化財研究所飛鳥資料館で特別公開すると、発表した。同古墳壁画の一般公開は昨年の「白虎」に続き2回目。飛鳥資料館では公開に併せて4月20日から6月24日まで、春期特別展「キトラ古墳壁画四神玄武」を開く。
キトラ古墳の玄武は横約25センチ、横約14センチ。昭和58年、ファイバースコープによる調査で最初に確認され、平成17年11月に大きく3分割して剥ぎ取られた。現在は奈良市の奈良文化財研究所で修復保存のために保管。公開は各部分をつなぎ、ほぼ完全な形で蛇と亀が絡み合った特異な姿を見ることができる。
また、春期特別展は紀元前2世紀から8世紀までの日本や中国、朝鮮半島の玄武像を紹介。古代における玄武の発生からの変遷を考える。最古の玄武とされる「陽陵空心磚」(紀元前2世紀)の写真パネルや、天理大学付属天理参考館所蔵の「爾朱紹(じしゅしょう)墓誌蓋」(6世紀前半)、高松塚古墳玄武の模写など約30点を展示する。
会場では玄武や朱雀などの剥ぎ取り作業のビデオが放映されるほか、剥ぎ取り専用器具「ダイヤモンドワイヤー・ソー」も展示される予定。期間中の5月20日午後2時からは特別講演会も開かれる。
問い合わせは、飛鳥資料館、電話0744(54)3561
(2007.02.28 奈良新聞)
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