「朱雀」剥ぎ取り承認-キトラ古墳・文化庁作業部会
キトラ古墳(明日香村阿部山)に描かれた壁画の保存修復を検討する文化庁の調査研究員会の作業部会(座長・巽淳一郎奈良文化財研究所都城発掘調査部副部長)が7日、奈良市二条町二丁目の奈良簡易保険保養センターで開かれ、専用器具「ダイヤモンドワイヤー・ソー」を使った四神像「朱雀(すざく)」の剥(は)ぎ取りを承認した。
川野辺渉・東京文化財研究所修復技術部修復材科研究室長が、朱雀周辺の余白漆喰(しっくい)の状況や、器具を安定させるためのレールなどについて説明。「漆喰(しっくい)の性質としては難しくない。さして困難もなく剥ぎ取れると思う」との見方を示した。
一方で、朱雀西側の漆喰が柔らかいことや石材の凹凸など危惧(きぐ)される点を挙げ、状況によっては大きな漆喰ごとに分割して剥ぎ取る可能性があることも示唆。作業中に漆喰が割れるなど損傷の恐れが出た場合は、作業を中断して1週間程度延期するという。
(2007.02.08 奈良新聞)
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