剥ぎ取り「寅」初公開-キトラ古墳
極彩色壁画の保存修復が進む明日香村阿部山のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初)で、昨年12月に剥(は)ぎ取られた十二支像「寅」が6日、奈良市二条町二丁目の奈良文化財研究所で保存活用検討委員会作業部会の委員や報道関係者らに初めて公開された。
文化庁は昨年1月にヘラで寅を剥ぎ取る予定だったが、漆喰(しっくい)が石壁に固着し、損傷の恐れがあるために作業を中断。新たに開発した専用器具「ダイヤモンドワイヤー・ソー」を使って1年ぶりに剥ぎ取りに成功した。
寅は縦約17センチ、横約13センチで漆喰の厚さが約3ミリ。非常に繊細なタッチで描かれており、V(ブイ)字状になった着物の襟部分の朱色が印象的だ。
現在は脱酸素材とともにビニール袋に入れられ、湿度100%に近い状態で保存。この日は無数の穴が空いた塩化ビニールの板で厳重に保護して公開された。
(2007.02.08 奈良新聞)
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