「寅」の剥ぎ取りに成功-キトラ古墳
壁画の劣化が進む明日香村阿部山のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初)で、文化庁は12月14日、東壁に描かれた十二支像「寅(とら)」の剥(は)ぎ取りに成功したと発表した。
寅は今年1月にヘラで剥ぎ取る予定だったが、漆喰(しっくい)が石壁に固着し、損傷の恐れがあるために作業を中断。そのため、同庁などはダイヤモンドの粉を塗したワイヤーを高速で動かして切る専用器具「ダイヤモンドワイヤー・ソー」を新たに開発した。
一連の作業は13、14日の2日間実施。技術者3人がダイヤモンドワイヤー・ソーを使い、約40分かけて縦約17センチ、横約13センチの大きさで寅を剥ぎ取った。寅は14日、奈良市の奈良文化財研究所に搬送。2〜3カ月かけて保存修復が行われる。
同庁では来年2月中旬に南壁に残る四神像「朱雀(すざく)」を剥ぎ取る予定。
(2006.12.15 奈良新聞)
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剥ぎ取りに成功したキトラ古墳の十二支像「寅」=文化庁提供 |