余白4カ所剥ぎ取り−「寅」周辺漆喰
明日香村阿部山の特別史跡キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初)の壁画保存修復に向け、文化庁は12月7日、電動カッター「ダイヤモンドワイヤー・ソー」を使い、東壁の十二支像「寅」周辺の漆喰(しっくい)の余白4カ所を剥(は)ぎ取った。13、14日には、漆喰が固着し損傷の恐れがあるため中断していた寅の本体部分の剥ぎ取りを行う。
作業は6、7日の2日間実施。縦約30センチ、横約40センチの余白など寅の壁画の北側2カ所をダイヤモンドワイヤー・ソーで、南側2カ所は特製のへらでそれぞれ剥ぎ取った。0.3ミリのワイヤーを使用。漆喰の厚さは3〜6ミリで、1枚30〜40分かかった。
寅の剥ぎ取りはワイヤーが安定して流れるように、本体周辺を残して縦横20センチ程度で剥ぎ取る予定。
川野邊渉・東京文化財研究所修復技術部修復材科研究室長は「寅の剥ぎ取りは周囲が平で、ある程度厚みもあるので、今のところ懸念材料はなく、大丈夫だと思う」としている。
(2006.12.08 奈良新聞)
|トップページ 詳報キトラ古墳メニューへ |
|