漆喰4カ所剥ぎ取り-キトラ古墳
明日香村阿部山の特別史跡キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初)の壁画保存修復に向け、文化庁は11月30日、電動カッター「ダイヤモンドワイヤー・ソー」などを使い、東壁の十二支像「寅」付近余白の漆喰(しっくい)4カ所を剥ぎ取った。
11月16、17日に続いての実施。寅南側の漆喰余白(縦約15センチ、約40センチ)など2カ所をダイヤモンドワイヤー・ソーを使い、残る2カ所は漆喰が石材から浮き上がった状態だったためにへらを使って、それぞれ剥ぎ取った。
この日は、0.3ミリのワイヤーを使用。漆喰に粘り気がありワイヤーに絡むなどして、1枚30分ほどかかったという。
作業は12月6、7日も行われ、寅だけを残して周囲の漆喰を剥ぎ取る予定。13、14日には寅を剥ぎ取る。
川野邊渉・東京文化財研究所修復技術部修復材科研究室長は「予想よりも漆喰に粘り気があった。表面に発生したゲル状物質が内部にも浸透しているのかもしれない」としている。
(2006.12.01 奈良新聞)
|トップページ 詳報キトラ古墳メニューへ |
|