キトラ、19カ所にカビらしきもの-定期点検
文化庁は10月11日、今月10日に実施した明日香村阿部山のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初)の定期点検の結果を発表し、石室内計19カ所で黒い粒状や白い綿状のカビらしきものを確認した。
北壁中央の天井境の縦約1センチ、横約5センチの範囲と中央上部の石材上の縦横約1センチの範囲に、黒い粒状のカビらしきものが点在。また北壁東側の中央で直径約2ミリの緑綿状のカビらしきものを確認したほか、四方の壁計16カ所で白綿状のカビらしきものが見つかった。いずれも壁画には影響はない。
黒い粒状のカビかしきものは蒸留水を含ませた筆で除去後、エタノールを塗布。他はエタノールを含ませた筆で除去した。
通常の定期点検時より多くのカビらしきものが見つかったことについて、文化庁文化財部記念物課は「熱伝導の遅れで、例年9、10月が最も石室内の温度が上昇することとの関係は否めない」としている。
(2006.10.12 奈良新聞)
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