特製カッターの導入検討-キトラ古墳「朱雀」はぎ取り問題
明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末〜8世紀初め)で、四神図のうち、はぎ取りが難しいとされていた南壁の「朱雀(すざく)」をはがすため、文化庁が特製の電動カッターの導入を検討していることが9月21日、分かった。
カッターは、東京文化財研究所が開発。ダイヤモンドの粉末を付けた極細のワイヤをモーターで動かし、壁画の描かれたしっくいと石壁の間に通してはがす仕組み。現在も石にしっくいを塗ってはがす実験を繰り返しているという。
朱雀はしっくいの一部が厚さ1.5ミリと非常に薄く、石壁に密着しており、文化庁はへらを使った従来のはぎ取りでは危険性が高いと判断。昨年12月から作業を中断していた。
キトラ古墳では、2004年8月からへらを使って、壁画のはぎ取りが始まり、四神図のうち、青竜(東壁)、白虎(西壁)、玄武(北壁)と、十二支像のうちの5つがはぎ取られている。
(2006.09.22 奈良新聞)
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