はぎ取りの「白虎」公開-5月12日から飛鳥資料館で
文化庁は3月16日、明日香村阿部山のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)の石室からはぎ取った「白虎」を5月12日から同28日までの17日間、明日香村奥山の飛鳥資料館で一般公開すると発表した。国宝級の壁画を劣化から守るため、前例のない「はぎ取り保存」に踏み切った成果が初めて一般に公開される。同庁関係者は「まだ白虎だけだが、やっと見てもらえる状態にまでなった。他の壁画も状態が安定し次第、継続的に公開したい」と話している。
白虎(西壁)は、絵に亀裂が入っていたため、分割して平成16年9月に胴体、17年5月に前足がそれぞれはぎ取られた。青龍(東壁)や玄武(北壁)もはぎ取られ、保存処理が進められているが、白虎は絵の描かれている漆喰(しっくい)が比較的安定していたため、先駆けて公開することにした。
同資料館の「キトラ古墳と発掘された壁画たち」展の期間中に公開。石室内の主な出土品をはじめ修復技術者がはぎ取り作業で使ったヘラなど道具類、作業風景を記録したパネル写真も展示する。
(2006.03.17 奈良新聞)
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胴体と前足を分割してはぎ取った白虎(昨年11月、報道関係者に公開された際の代表撮影) |