玄武3分割しはぎ取り-キトラ壁画
壁画の劣化が進んでいる明日香村阿部山のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)で、文化庁は11月30日、北壁の四神像「玄武」をはぎ取ったと発表した。絵は中央縦の亀裂や右側の横に延びた亀裂に沿って3分割してはぎ取られた。左下の十二支像の亥(いのしし)の絵の残りもはぎ取られ、これで北壁のすべての壁画のはぎ取りが完了した。
玄武は絵の周囲の余白も含めた縦20センチ、横28センチにわたってはぎ取られた。
3分割したうちの右上のパーツをはぎ取る際、蛇の頭部(縦3センチ、横2センチ)が石壁にくっついて残るというハプニングがあったが、後から頭部だけ慎重にはぎ取った。
原因について、文化庁は「表打ちが完全に効かなかったようだ。壁画表面にゲル状物質が付着していたことなどが考えられる」と説明。絵自体への影響については「割れ目がほとんど分からないように修復できる」とし、心配はないという。
(2005.12.01 奈良新聞)
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はぎ取られた玄武。右上にあるのは蛇の頭部(文化庁提供) |