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もくじ

奈良のふるさとのはなし

三つの問題
鹿殺し裁判


のせがわのむかしばなし

蕎麦の軸の赤いわけ
天狗の扇
蟹の報恵
ふくろうの染物屋と烏
(野迫川村要覧より)

悲運の皇子 自天皇

-その1-
-その2-
(川上村「後南朝と川上村」より)


十津川妖怪譚

だる:ダル
天狗:テング
ごうら:ゴウラ
山女郎:ヤマジョウロ
 山姥:ヤマンバ

一本だたら:イッポンダタラ
山小屋の怪異:ヤマゴヤノカイイ

「神饌」神々との宴

1.往 馬 大 社
2.門 僕 神 社
3.談 山 神 社
4.八 幡 神 社
5.倭 文 神 社
6.高 山 八 幡 宮


その他のおはなし

四社神社秋祭り
安堵町・なもで踊り

日本の造林王

・土倉庄三郎


東吉野が育んだ秀句紀行

・「原 石鼎」

奈良のおはなし

三つの問題

三つの問題 むかし大和の国の初瀬の方に若いお殿様がありました。老人をみるのがきらいで60歳以上の人は、みんな山へすてなさいとおふれを出しました。その通りに老人を山へすてました。武烈天皇のころだと伝えています。 すると日本には、もう若い人ばかりで無経験者が多い。一つ知恵をためしてやろうと外国人がやってきました。三つの難問題の解答を求め、できなければ国をとるといいました。1問は雌雄のわからない2匹の蛇でした。2問は縦横30センチの立方体の木材で、この末と幹をあてよというのです。3問は6角形の陶器で高さ25センチ位で表面に2つの細い穴があり、中で7回り曲折しているが、紐を通せというのです。

 お殿様は近臣を集めて問われたが誰も答える者がありません。ここに1人の若者あり、明朝までに考えますといって帰りました。この男は吉野まで行ってすてた父に3つの問題の解答を聞きました。つれて帰って自宅の床下にかくまいました。明朝、御殿へ行き若者は外国人の面前で解答してみせました。

  2匹の蛇をキンランの風呂敷の中へ入れて頭をふって出るのを雄、動かないで丸くなっているのが雌とあてました。木目のうずまいて、末が幹のわからない木材は水の中へ浮き沈みさせたり川へ流してみて、末と幹をはっきり決めました。ふしぎな7回りの陶器の穴へは蜜を流し込んで山蟻の足に絹糸をくくって、一方の口から入れて他方の穴から出るのを待ちました。外国人は日本の国には知恵者が多いと感心して帰りました。若い男は孝子としてほめてもらい、すてた老人は、みんなつれもどすように通達され、敬老を重んぜられました。穴師にも吉野にも、今も蟻通し明神がまつられています。

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”奈良ふるさとのはなし”より


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