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高 山 八 幡 宮
〜召し上がれ山盛りの幸〜
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生駒市高山町、高山八幡宮の秋祭りの神饌(しんせん)を目にするとき、神は大食漢だと思わずにはいられない。拝殿に準備された神饌の種類の豊富さには、だれもが圧倒される。
八幡宮の宮座は、もともとは11座あったが、今では武士階級の座であった無足人座を含めて7座。このうち秋祭りには、無足人座を除く6座が携わっている。 |
神が大食漢であることがうかがえる豪華な神饌
(生駒市高山町の高山八幡宮で)
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神饌の本格的な準備は、宵(よい)宮祭の朝から始まる。八幡宮の関係者と6座の代表は、帳面に記された御供(ごく)の数々を決められた形、場所に並べていく。コメやモチ、酒の主産物はもちろん、ゴボウ、ダイコン、エダマメ、サトイモ、マツタケなどの山の幸に、サバ、スルメ、コンブといった海の幸。6座が関係していることから、数はすべて6の倍数になっている。
ほとんどの産物は三方に盛られるが、米だけは別。「饗立(きょうだて)」と呼ばれる特別な容器の中に収められる。饗立は菰草(こもくさ)を三角柱形に巻いたもので、約50センチの高さ。中に収める米も、水洗いから蒸し、乾燥まで、3日間かけてじっくりと仕上げた「干飯(ほしいい)」の名がある特別な供物だ。
宵宮祭はもともと真夜中に行われていた。今では少し時間が早くなったが、それでも祭礼が始まるのは午後10時すぎのことだ。神燈の淡い光りに包まれ、太鼓の音が響く境内。炎ゆらめくロウソクを入れた竹筒が置かれた長い石段を昇って、親子連れらが参拝に訪れる。
素襖(すおう)を身に着けた宮座の代表と伴(とも)の12人は、暗闇の中、用意した神饌を1つずつ、慎重に本殿内に手送りで運び入れる。壮観だった神饌が、しだいに社へと消えていく。神は一晩かけて美食を味わう。
本祭の日は、まだ明けやらぬ午前5時ごろから、宮座の人々が本殿前にある各座専用の社に集まり始めた。その数約200。人々は、家から持ち寄ったごちそうを食べ、酒を飲む。多くの場所で簡素化されるようになった祭りの重要な行事である神との会食、直会(なおらい)の本来の姿がここには残っている。
神を身近に感じ、収穫を祝い、自然の恵みを分かち合う宴(うたげ)。談笑する人々の中に、酔って足元をふらつかせる人も交じる。この日は稚児(ちご)やみこしの宮入りなど、夕暮れまでさまざまな行事が予定されていた。神との歓談はなかなか終わりそうにない。

暗闇の中で神饌を本殿に運び入れる宮座の人々
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