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農のある風景

磯城野高校(田原本) ■35■

生徒の愛情で鮮やかに


 温室に並ぶピンクや赤など色とりどりのシクラメン。県立磯城野高校生産科学科施設草花コースの生徒が育てた。ここではシクラメンやポインセチア、観葉植物、洋ランなど60種類以上を、正月の3日間以外は休日でも、暑い日も寒い日も交代で世話を続ける。

 なかでもシクラメンは教材としてなじみ深い。種をまいてから開花まで約1年半もかかるため、3年間を通じ育てることができる。ここ10年ぐらいは、採種や品種改良などを続けてきた。花びらの色が白からピンクに変わるものや、高温多湿に強いもの、葉が白いものなどさまざま。まだ名前は付いておらず、番号で呼ばれている。

 同コースには1学年18人が在籍。水やりなどに加え、シクラメンでは、花を鉢の中心にそろえて美しく見せる「葉組み」と呼ばれる作業も欠かせない。こうして大切に育てられた花々は、田原本町内の県花き植木農業組合を通じて出荷されるほか、同校内でも毎週火曜日の夕方に市価より格安で販売される。

 担当する平田元教諭は「農業の世界に入る生徒は少ないが、一生を通じてこの学校で学んだことが役に立てば」と話していた。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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