このページでは、Javascriptを使用しています
←次へ 前へ→
農のある風景

ブナシメジ(大淀町) ■31■

「秋」を閉じ込め20日間

写真

 ブナシメジは人工栽培で県内では需要期の秋から冬を中心に約10軒で生産している。ホンシメジとは違う品種。キシメジ科シロタモギタケ属で、ブナやカエデなどの広葉樹林で秋に朽ち木や倒木などに群生する。

 甘いにおいと土の香が混じりあった発生室には、大きく育ったブナシメジの瓶が無数に並べられている。大淀町矢走の山本きのこ園(酒井敏式社長)は、県内最大規模の生産を行っている。ブナシメジを中心にエリンギも試験的に栽培。合計年間100トン余りを県内を中心に大阪方面に出荷している。

 栽培は、ポットビンと呼ばれる容器に杉のおがくずや米ぬか、フスマなどを入れ高温殺菌。そこに県林業試験場が開発した菌糸を植える。23度に保たれた培養室で1カ月半から2カ月培養。出荷の20日ぐらい前になると発生室に移る。

 ここは、キノコが育つ秋の環境を再現した部屋で、温度は15度。10日ぐらいでキノコが生え出し、さらに10日ぐらいで出荷できる大きさに育つ。

 酒井さんのこだわりの一つは味。水分を増やすとシメジは大きくなるが味が薄くなるので水分量を調節し味や風味を保つ。また室内で育てるため無農薬が保てる。さらに異物の混入を防ぐため金属探知機を使うなど細心の注意も必要だ。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ