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農のある風景

農業法人(宇陀市) ■28■

写真食の安全・安心も育む

 

 農業法人は大きく分けて農事組合法人と会社法人に分けられる。会社法人は、一般の企業と同じように合名会社、合資会社、有限会社、株式会社に分けられる。農業法人は、農業経営を行うために農地を取得できる「農業生産法人」と「一般農業法人」に分かれる。県内にも大規模農園や観光農園など20を超える法人がある。

 宇陀市榛原区大貝の山口農園(山口武代表)は有限会社。伊那佐山のふもとという恵まれた自然環境にあり、広さ約3万2000平方メートル。1年を通じてホウレンソウやコマツナ、ミズナなどの軟弱野菜を作るほか、スペアミントやペパーミント、バジル、ローズマリーなどハーブも生産している。

 平成14年にJAS法による有機JAS認定を受けた。山口さんは、宇陀市有機農業推進協議会の会長を務める。国の有機農業総合支援対策事業に選ばれた有機農業推進モデルタウンとして、協議会会員農家16軒とともに活動している。

 スーパーなどと直接取引するため法人化して4年目を迎える。社員4人とパート22人が野菜を育てる「生産部」、「収穫部」、計量し袋詰めする「調整部」に分かれて仕事をしている。それぞれに就業時間が決められ、社会保険や厚生年金、雇用保険なども整う。

 調整部で袋詰めするのは運送時や売り場で他の野菜から農薬などが移るのを防ぐため。日持ちが良くなるという効果も。大阪などのスーパーや京阪神や東京の百貨店、レストランなどに送られ好評を得ている。最近、通販も始めた。箱詰めした野菜が全国に発送されている。

 山口さんは「食の安全が問われる今、国産の有機野菜を広め、自給率を上げたい。不景気で労働力が余る今こそ農家を増やす機会ではないでしょうか」と話している。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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