このページでは、Javascriptを使用しています
←次へ 前へ→
農のある風景

ミツバチの花粉交配(大和郡山市) ■19■

味や収穫率向上に一役

写真

 シーズン真っ盛りのハウス栽培イチゴ。大和郡山市や天理市内などでは大きな温室が見られ、赤い実が育っている。花が咲いてから実が熟すまで約1カ月。花のおしべとめしべを交配させるのはミツバチの仕事だ。

 ミツバチによる花粉交配は満遍なく花粉をつけるため、大きくて形の良い実ができる。人間では見逃してしまう葉の影に隠れた花にも行うので、収穫率がかなりアップするという。ミツバチによる花粉交配ができるようになったのはビニールハウスが大型化したため。県内では30年ぐらい前から行われている。ほかにハウス栽培のナスやメロン、スイカなどや、露地物の梅や柿、カボチャなどでもミツバチを使っている。

 大和郡山市番条町の農業堀内弘嗣さん(51)のハウスでもミツバチを使っている。アスカルビーを育てる6棟のハウスに巣箱は4箱使用。1箱あたり約1万匹のハチが自由に飛び回る。イチゴ栽培は1年を通じての作業となるが、ミツバチはイチゴの花が咲き出す10月末から4月末まで。

 堀内さんにハチを貸し出すのは大和郡山市豊浦町の養蜂家井上雅運さん(65)。県内に23軒ある養蜂業の1人。ハチに餌を与えるなど、管理のため年に数回このハウスを訪れる。「花粉交配の場合、ハチの餌になる蜜(みつ)が少ないので蜂蜜を与えます」と井上さん。

 「ハチによる交配の場合、柿やナスなどに種ができ、種があると商品が長持ちする。また形が美しいのが特徴で人気があります」と話す。ミツバチは、春から夏前にかけてハウスナスにも使うなど1年を通して活躍している。



【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ