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農のある風景

みのり会(明日香村) ■17■

自家用野菜で伝統の味

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 「地産地消」に取り組む女性グループが明日香村で活躍している。専業農家の主婦による「みのり会」(松原和興代表)は、昭和59年に発足した同村では草分け的な存在。主に自分たちの畑で作った野菜を使った加工品を製造販売している。

 メンバーはそれぞれ、軟弱野菜、ミカン、イチゴ、ブドウ、米、ダイコン、シイタケ、米などの専業農家。加工には無農薬や減農薬で作った自家用のものを持ち寄って使用する。このため季節や旬に合わせた物を作る。添加物を使わないのも特徴。「自分の家で作っているものと同じものを作って販売している」と言うように、どれも安全で安心できる食品。

 11人で発足し、多い時で13人を数えたメンバーも今は9人。いずれもある講座の受講生で、自分たちで作るだけでなく「販売して消費者の反応が見たい」との思いで朝市から開始。今では明日香村地域振興公社の販売所2カ所や通販などで販売している。

 商品は地元の郷土菓子「小麦餅(さなぶり餅)」や「五色かきもち」「つぶつぶいちごじゃむ」「梅干し」「太子こんにゃく」「大根の甘酢漬け」「しいたけ辛子漬け」「きゅうりの奈良漬」など。この日は「こんにゃく」や「ハヤトウリの奈良漬」「しいたけの辛子漬け」などを作っていた。

 調理場では9人がそれぞれ機敏に行動。加工も決して目分量ではない。正確に分量を量って味付けしているのが印象的。糠(ぬか)やみりん、しょうゆが混ざり合ったような懐かしいにおいがあふれた。この懐かしいにおい、懐かしい味が求められているのは日本の古里といわれる飛鳥だからか。整備が進み美しくなった飛鳥だが伝統の味はいつまでも昔のままのようだ。



【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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