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農のある風景

日本一を目指す近郊農業のアスパラガス(橿原市) ■10■

年間通じて高品質の味

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 ビタミンA、B1、B2、C、Eのほか、葉酸、アスパラギン酸など多くの栄養価を含む野菜アスパラガスは、現代の食生活に合った生鮮野菜として人気があり年々需要が高まっている。橿原市の生産農家で作る橿原市グリーンアスパラ研究会(山口会長)は、地元橿原市など大消費地を前に高品質なものを作り続けている。

 アスパラガスの原産地は地中海東部。ユリ科に属する。日本には江戸時代に観賞用としてオランダ船でもたらされ、食用となるのは明治になってから。本格的に生産するようになるのは大正時代に欧米へ輸出するために生産を始めたホワイトアスパラ。昭和40年代以降はグリーンアスパラが主流となる。

 同研究会は今から約25年前に設立された。今は16軒の会員農家のうち13軒、23人が活動している。生産量は会員全体で約200アールの農地から年間約30トンを出荷。主に橿原市内のスーパーなどを中心に販売しているが、同研究会のものは大きなサイズでありながら柔らかく高品質と評判。

 早朝に収穫したものは午前中に店頭に並ぶ。生産者の「顔」が見えるアスパラガスは「地産地消」が叫ばれる今、消費者の人気も高い。出荷もハウス栽培のため2月中旬から10月いっぱいま収穫される。研究のため全国のアスパラ農家を訪ね歩いたという山口会長が今、取り組んでいるのはホワイトアスパラ。土をかぶせるのではなく、効率よく作る方法はないかと模索が続く。

 同会長は「近郊農業ゆえ家庭菜園でできないものを取り組んできました」と話し「今後も目標は年間を通じて収穫することと、ホワイトアスパラを商業ベースに乗せたいということ。特にホワイトアスパラは高級食材としてホテルやレストランで人気が高く、ぜひ完成させたい」と意気込む。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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