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農のある風景

晩秋の田んぼ(斑鳩町) ■5■

黄金色に輝き放つわら

写真

 秋も深まり、県内の稲刈りもほぼ終了。あちこちの田んぼには刈り取った稲を干す光景が見られるようになった。

 稲刈りは、以前は鎌(かま)を使って手作業で行っていたが、今はコンバインが普及。稲刈りから脱穀に至るまでの作業をまとめて行えるようになり、作業時間は大幅に短縮された。

 コンバインの登場以前は「稲刈り機」や「手作業」で刈り取った稲を天日に干して脱穀していた。また残ったわらは、敷きわらやムシロ、ゴザなどにして農作業などに使用していた。

 コンバインは作業能率はいいが、わらとモミを分離した後、残ったわらを裁断するため利用することができない。このため、天日干しの米や、わらが必要な農家ではわらを裁断せずに機械から出したり、稲刈り機や手作業を行っている。

 刈り取った稲は、モミが付いたまま竿に干す「ハダカケ」で天日乾燥させたり、脱穀したわらを、棒を中心に順に積んでいく「ススキ」や束ねて乾燥させる「チョッボ」などの方法で乾かしている。

 斑鳩町三井の田んぼでは、規則正しく並んだわらが夕日に輝いた。日本の原風景を感じさせるこのかいわいは、全国2位の収穫量を誇る県内でも、有数の柿の産地として知られる。今は甘柿として知られる富有柿の出荷の最中で、この品種が今年の柿シーズンを締めくくる。深まる秋の気配のなか、太陽は法輪寺の三重塔をシルエットにし、温かい色の光を残して暮れていった。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)
【協力】JAならけん

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