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農のある風景

平群の小ギク栽培 ■3■

整然と一面つぼみの畑

写真

 8月のお盆前から9月のお彼岸まで、仏花に用いる小ギクの出荷作業がピークとなる平群町。ここは、県内はもとより全国でも有数の産地として知られる。

 平群町内の小ギク生産農家は約150軒で栽培面積は約75ヘクタール。5月から12月の出荷時期には約3500万本の小ギクが大阪市内を中心に京都市や兵庫県姫路市、新潟県など各地に送られる。なかでも、6月から11月の関西市場占有率は4割から6割と堂々の1位を誇っている。

 平群町の農家は約450軒、約2100人で、町を南北に流れる竜田川の東部ではトマトやイチゴ、メロンなどの果菜類を栽培。西部の信貴・生駒山ろくで小ギクやバラ、ブドウなど花き類や果樹類の栽培が盛んに行われている。

 同町内の小ギク栽培の歴史は、明治末期に花木、球根切り花、キクの生産を開始し、輪ギクを中心に多様な種類を生産していたが、昭和50年代に輪ギクから小ギク中心に転換。出荷場の建設や共同輸送を開始するなど積極的な活動を行っている。同60年から県営農地開発事業による農地造成を行っている。

 撮影場所は十三峠に向かう見通しのいい場所。小ギクは花が開かないうちに出荷するため畑は緑色に染まる。だが、一部には出荷されずに黄色などの花を咲かすものも。整然と小ギクが植えられた畑には夏の日差しが照りつける。心地よい風とともに夏雲の影が畑を横切った。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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