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やまと建築詩

旧葛城南小学校(御所市)

地域の児童見守り132年

 平成16年度末でいくつかの木造校舎が廃校になったが、御所市鴨神の御所市立葛城南小学校もそのひとつ。同校は今年3月19日に閉校記念式典(赤井俊晴実行委員長)を開き、卒業生代表の今井増一・元御所市長(81)をはじめ、地元や卒業生ら約300人が出席して、同校の132年におよぶ歴史を閉じた。

main photo

▲並んで立つ北校舎と南校舎。
この2つの校舎に1年から6年生までの教室などがあった

 同校の歴史は明治6年春に高鴨神社社務所に創立した明篠舎が始まり。同10年に神通寺小学校に改称。何度か名前が変更された後、同32年4月12日に現在地に新築移転した。最後まで残った校舎は、本館と北校舎が昭和33年3月に完成。南校舎の増改築が行われている。また、簡易プールが昭和43年に、運動場の拡張工事が同52年にそれぞれ育友会の奉仕で完成した。

 生徒数は、大正7、8年と昭和33年に全校生徒が200人を超えていたが、昭和42年を境に100人を割ることになる。育友会がプールを造るなど、地元の人たちにとって愛着のあった学校で、学校側も早くから独自にホームページを立ち上げたり、木造校舎の写真コンクールを催すなど学校内外で活発な活動を続けていた。だが少子化などには勝つことができず、この春、隣の葛城小学校と合併。旧葛城南小校区から42人が葛城小に通学することになった。

 東西に延びる木造校舎が南北に3棟並んで建っている。北が職員室や校長室があった平屋の本館。中央は「北校舎」で、1階が階段と廊下を挟んで理科・家庭科室と3年教室。2階が階段を挟んで4年と5年の教室。校庭に面した「南校舎」の1階は廊下を挟んで1年と2年の教室。2階は6年教室と「音楽・図書・集会室」が可動仕切りを挟んで隣接している。

 いずれの部屋も、最近まで使われていただけあって廃校舎とは思えないほど。春休みで生徒が登校していないだけ、といった感じの校舎内の廊下で、ツバメが巣作りをしているたのが印象に残った。

▲もと1年生の教室。
入り口にはかわいいイラストも

▲北校舎は各階、階段を挟んで
2つの教室があった

▲多くの靴が並んだ下足箱も今は

▲育友会が造った
9mの簡易プール


DATA

● 御所市立旧葛城南小学校 ●

御所市鴨神790

平成17年4月から同市立葛城小学校と合併。
校舎は閉鎖されているため一般の見学や立ち入りはできない。

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真・文 本紙・藤井博信 (日本写真家協会会員)


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