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やまと建築詩

五条高校賀名生分校(西吉野村)

緑の山々望む赤い学舎

▲緑の丘の赤い学舎として知られる賀名生分校。背後はウメの名所として知られる賀名生梅林

 築後まもなく50年を迎えようとする木造校舎。9月1日から新校舎へ移転するため引っ越し作業が盛んに行われていた―。「緑の丘の赤い学舎」と呼ばれた西吉野村立・県立五条高校賀名生分校(川本康司校長)は来月1日、西吉野村黒渕の西吉野中学旧校舎に移転する。

 昭和25年5月、当時の賀名生(あのう)村により賀名生中学に併置するかたちで創立した。5年後の昭和30年4月、南朝ゆかりの賀名生皇居跡を見下ろす現在地に独立校舎が完成した。校舎横には北畠親房の墳墓もあり、歴史をしのばせる高台は時折観光客も訪れる。

 校舎はその後、昭和34年に本館東側に増築校舎が完成。同36年に運動場、同38年に農機作業場完成、また同年に本館東側に2階建て教室を増築、翌39年には同西側にも2階建て教室を増築した。最盛期には在校生が約150人だった同校だが、現在は61人。校舎はいずれも現存しているため最盛期だった往時の面影を残している。

 この分校は農業科と家庭科の昼間定時制高校で修業年数4年。毎年6月と11月に農繁期休業があるのが特徴。生徒たちの通った校舎2階の教室からは緑の山々が見え、南側からは陽光が降り注ぐ環境抜群の学校だ。増築部分にあたる本館2階東側には「被服室」の表示が残る。校舎周辺は、卒業生たちが作った池や教職員が整備した庭も。来年で半世紀となる木造校舎、今後の利用方法は未定という


▲増築を繰り返した本館=中央=と右手には
東側増築部分の屋根も。本館の屋根をよく見ると
増築した部分の境目がうっすらと見える

▲運動場側の壁面には
永らく時を刻んだ時計が


▲明るい日差しが入る校舎2階



DATA

● 西吉野村立奈良県立五条高校賀名生分校 ●

西吉野村黒渕888

見学は外観に限って可能

【問い合わせ】
電話: 07473(2)0043

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。


写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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