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やまと建築詩

ならまち格子の家(奈良市)

中世の民家を再現

 中世以来の古い町並みが残る奈良町で、江戸末期から明治にかけての奈良の代表的な民家を再現したモデルハウスとして建てられた。平成3年に用地を取得し平成4年に完成した。重文・藤岡家の向かいに位置し、現在では奈良町観光のスポットとして人気がある。

「みせのま」

▲「格子の家」の名が示すよう建物正面に取り付けられた格子。やわらかい光がミセノマに入る

 間口が狭く奥行きの長い町家。奈良町の建築の特徴として、三室一列となった主屋や主屋のツシ2階、通り庭、中庭、離れ、蔵を再現している。また、空間を無駄なく使う箱階段や、カマドの煙を逃がす煙抜き、通り庭の吹きぬきの明かり取り窓など細部まで再現している。格子の家と言われるだけあって正面ミセノマには格子がはめられている。昼間は外から中を見えなくするとともに、中からは外がよく見えるスクリーンの役目をしている。また、音や風はよく通す。祭りや火事の時は即座に取り外すこともできるようになっている。

 受付からドマに入るとミセノマがある。格子から光が入り、明るい。奥は一段床が高くなったナカノマ。箱階段を上ると板の間になったツシ2階。ここでは年数回「デッサン能」などが演じられる。オクノマの先は中庭。渡り廊下に接して風呂や便所も昔のように再現されている。さらに奥は離れ、その奥は蔵と細長い町家の特徴が実感できるモデルハウスだ。

▲2階へ上がる箱階段が置かれたナカノマ

▲2階からカマドが置かれた通り庭を見下ろす。
明かり取りの窓から光が差し込む

▲中庭から主屋を見る。
細長い敷地に
和の空間が広がる


DATA

● ならまち格子の家 ●

奈良市元興寺44

見学時間は午前9時から午後5時まで。
休館日は月曜、祝日や振替休日の場合はその翌日が休館。
年末年始と祝日の翌日も休館となる。

入場は無料

【問い合わせ】
奈良市ならまち格子の家、電話:0742(23)4820へ

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真・文 本紙・藤井博信 (日本写真家協会会員)

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