このページでは、Javascriptを使用しています
奈良新聞WEB トップへ戻る
 
←次へ 前へ→
やまと建築詩

豊田家(橿原市) ◎重要文化財

城郭思わせる重厚な造り

 「木」の字を丸で囲んだ大きな飾りを、つし2階の壁につけたこの家は、もとは「西の木屋」と呼ばれた材木商・牧村家のもの。大名貸しや藩の蔵元などをつとめた有力な商家だっただけに重厚な建物だ。寛文2(1662)年の建築で、今井町では今西家につぐ歴史を持つ。

敷居を高くした帳台構え

▲「にわ(土間)」から「なかのま」を通して「おくのなかのま」を見る。
敷居を高くした帳台構えが2つの部屋を仕切る

 豊田家となったのは江戸時代の後期で、現在は6代目となる豊田裕隆さん(40)が当主。重要文化財の指定は昭和47年5月、家屋の解体修理は同50年2月から翌年の10月にかけて行われた。ふだんは豊田さんの母、和子さん(70)が見学者の応対などを行っている。和子さんによると、同家を使ったドラマやCMを撮りたい、という問い合わせも多いとか。

 町内の今西家と同じように入り母屋造りを発展させたような城郭を思わせる「八ツ棟造」を用いた屋根、軒裏まで厚く塗られた壁、高い2階部分など、民家(商家)といっても、当時としては破格の豪華な造りだったことがうかがえる。

八ツ棟造

▲「木」の字を丸で囲んだ大きな飾りと巧みに屋根が
組み合わされた「八ツ棟造」などにより城郭のような重厚さが

2階へ登るはしご

▲飾り付けられた「みせ」写真左には
2階へ登るはしごも見える

 建物に入ると部屋は六間取りで入った左は「みせ」。土間をはさんで右には「しもみせ」もある。建物の中央「なかのま」の奥にある「おくのなかのま」は敷居を高くした帳台構としている。また、「みせ」から2階へ上がれるが2階は中2階のような造りで「しもみせ」2階なども併せ、昔は使用人の寝床などとして使われていたという。

 豊田家内部は現在も住居として使われているだけあって、花なども飾られ美しく保たれている。


DATA

● 豊田家 ●

橿原市今井町3-8-12

見学時間は10時から午後4時までで、不定休。
なるべく連絡のうえ訪ねてほしい。
見学料は一般200円となっている。

【問い合わせ】
電話0744-25-0418

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

ページ上部へ移動

グラフ:目次ページに戻る

奈良新聞WEBトップに戻る


 

会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ