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やまと建築詩

安堵町歴史民俗資料館(旧今村家)(安堵町)

偉大な先人育んだ農家

 今村家は同町の資料によると、東安堵村北垣内で代々続く農家として庄屋など村役を勤めた家。第4世の千助氏=明和8(1771)年没=から、今村姓を名乗り当主は代々「千助」や「専治(朗)」を名乗った、という。

 この家は、天誅組に加盟した国学者で歌人の伴林光平との親交で有名な医師・今村文吾さん、明治20年に大阪府から奈良県独立・再設置に導いた民権運動家、今村勤三さん、大阪帝国大学(現大阪大学)総長で文化功労者の今村荒男さんらの生家でもある。平成3年に今村家から安堵町に土地、建物、資料の寄贈があり、町が建物の修復や改装などの整備を行って同5年に町歴史民俗資料館として一般公開した。

屋根

▲表門と母屋のかわらが重なり美しい調和を見せる屋根

 資料館は敷地約1581平方メートルの広さで、庭園と母屋、米蔵、表門からなる。建物は、ほとんどが資料の展示スペースとなっているが、仏間や二つの茶室、廊下などに昔日の面影を見いだすことができる。また、母屋には内蔵も設けられている。

 茶室などが併設されている表門=弘化4(1847)年建築=をくぐると、母屋=明治20年代改装=。入り口から入ると正面は仏間。ここには、ひな人形が展示されている。庭園に面する廊下の窓ガラスは古いものらしく、外の風景が波打って見える。茶室では同町の特産、長灯芯(とうしん)を使った茶事の明かりを再現している。

仏間に飾られたひな人形

▲仏間に飾られたひな人形

 母屋では常設展「今村勤三展」、米蔵=江戸後期建築=では民俗資料の展示や常設展「灯りと灯芯展」などが行われている。また、庭園には寒ボタンやスイセン、ウメなどが見ごろで、四季を通じても花が多い。

夜噺(よばなし)の茶事(裏千家流)を再現

▲母屋の6畳茶室では長灯芯を使った
夜噺(よばなし)の茶事(裏千家流)を再現


DATA

● 安堵町歴史民俗資料館 ●

安堵町東安堵1322

町関係の古文書や伝統産業「灯芯」関係資料、江戸時代中期からの町域の民俗資料の展示や灯芯ひき、農具などの実演・体験講座などを開催。

開館時間は午前9時から午後5時。
観覧料は大人200円、大・高校生100円、中・小学生50円。

母屋や表門西の茶室も利用可。
火曜と年末年始は休館。火曜が祝日の場合は開館で、最も近い平日が振り替え休館となる。

【問い合わせ】
同館、電話:0743-57-5090

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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