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やまと建築詩

今西家住宅(橿原市) ◎重要文化財

今井町で最古の民家

 今井町の西口を守る位置にある今西家住宅は同町内で最古の民家。

 全国的にも年代が分かる住宅としては、五条市の栗山家住宅や御所市の中村家住宅に次ぐ古さ。棟札銘の「棟上げ慶安参年参月廿参日」から同家の主屋が建築されたのは慶安3(1650)年と分かっている。

内部

▲舞台状の「上がり縁」と戸板に残る「松」などの絵。
奥には敷居を一段高くした「帳台構え」も

 江戸時代に代々、今井の惣年寄の筆頭をつとめた家柄の今西家。

 主屋は本町筋に面する。同家の主屋を避けるように折れ曲がるため、白漆喰(しっくい)塗りごめとした、大棟の両側に段違いに小棟をつけ、入り母屋造りの破風を前後食い違いに見せた、本瓦葺(かわらぶ)きの堂々とした城郭風の建物が当時、今井町のシンボルとなっていたようだ。

 現在は「財団法人今西家保存会」が、重要文化財の同家住宅と同家に伝わる古文書、古美術品の保存維持管理や公開を行うとともに、これらに関する研究調査を行っている。

外観

▲漆喰で固められた外観はお城の雰囲気が

 建物は入り口から入ると広い「ドマ」がある。

 舞台状に広がった「上がり縁」やドマと床上部を区切る戸板に松の絵が描かれていることなどからドマを白州に見立てた、司法権や行政権を委ねられていた当時の名残といえるもの。

 居室は6間取りの堂々としたもので、主屋東南隅には角座敷(つのざしき)も接続されている。「ミセオク」の2階に座敷を持つことは、当時として例外的に早い。

 また、「ナカノマ」東側の「ナンド」の境に敷居を一段上げた「帳台構え」を持つことなどもこの家の特徴だ。

入り口

▲入り口横には「ミセ」の間が

DATA

● 重要文化財 今西家住宅 ●

橿原市今井町3丁目9番25号

重要文化財の指定は昭和47年5月15日。
解体修理は同51年10月から、完成は同53年4月。

重要文化財の指定は昭和32年6月18日。
解体修理と復元整備は昭和37年に行われた。

建物内部の公開は春と秋の2回。
春は4月15日から5月14日まで。
秋は10月15日から11月14日まで。

時間はいずれも午前9時から午後5時まで。
入館は無料。

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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