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やまと建築詩

高木家住宅(橿原市) ◎重要文化財

現代建築に共通点多く

 橿原市今井町にある高木家住宅はテレビドラマやコマーシャル撮影のロケに使われるなど、知らないうちに私たちが目にしている建物だ。よくそろった格子やドマ、中庭など現在の住宅では見ることのできない「良さ」を残す。

 同家は屋号を「大東の四条屋」といい家業は酒造などを営んでいた。この建物の建築年代は建物の形状や特徴などからみて19世紀前半ごろと見られている。現在の当主・高木与文さん(64)は14代目となる。

座敷

▲書院や違い棚などが備わる座敷。大きなガラス窓は現代になって
手直しされたものだが、その開け放たれた窓から心地よい風が入る所

 建物正面の格子が細く、「ざしき」を建物内に取り入んでいるのが特徴だ。また、「とこ」「違い棚」「書院」がつくこと。2階の各部屋がつし2階ではなく、すべて天井が張られた完全な部屋となっていることなどがあげられる。

 「どま」「かまど」側の上方は吹き抜けとなっているが、「煙出し」は設けられず側方から煙を出すようになっている。上部に滑車を設け、障子を上げ下げできる高窓も。2階の居室南側にある窓は従来の虫籠窓(むしこまど)を改め連子格子(れんじこうし)窓としている。

連子格子

▲連子格子から入る光は障子で拡散され2階の部屋を明るくする。
高木家は現代の和風建築に通じる部分が多い

吹き抜けの「ドマ」

▲吹き抜けの「ドマ」を見上げると「煙出し」と
障子を上げ下げできる「上げ下げ窓」が見える

 このように、高木家は現在でも通じるような間取りや構造が特徴で、時代の節目に建てられた新しい流れのある住宅といえる。2階は障子から入る光がとても明るく、また、1階座敷の書院や違い棚などに現在の住宅との共通点が見える。ひとつ違うのは天井が低いこと。これは刀を部屋で振り回すことができないように、との配慮からという。

DATA

● 高木家住宅 ●

橿原市今井町1丁目6-9

重要文化財の指定は昭和47年5月15日。
解体修理は同51年10月から、完成は同53年4月。

見学可能で見学時間は午前9時から日没ごろまで。(不定休)

【見学料】大人:200円

【問い合わせ】
高木家住宅、電話:0744-22-3380

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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