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やまと建築詩

大和郡山市民会館【城址会館】(大和郡山市)
◎県・市指定文化財

明治建築の粋を集める

 奈良市登大路町の興福寺境内に、県立図書館として建てられたのは明治41年。明治建築の粋を集めた風格あるこの建物は、昭和45年に、ここ大和郡山市城内町の郡山城跡「法印郭」に移されるまで広く県民に親しまれてきた。

 近鉄橿原線に乗り郡山城を通り過ぎるとき、車窓から天守閣のようにも見えるこの建物。現在は大和郡山市民会館として活躍中で、市民らの会議や集会、展示会などに利用されている。周辺には市民運動によって再建された「追手門」「追手門東隅櫓(やぐら)」「多聞櫓」「追手向櫓」などが建ち城跡らしい景観となった。これらの一部はギャラリーや茶室などに利用されている。

大和郡山市民会館

▲郡山城内にある大和郡山市民会館は新緑に囲まれるようにたたずむ。
木造建築物としては大きな建物は周りを圧倒するような威容が

 木造瓦葺き(かわらぶき)2階建ての入り母屋造り。大きなひさしのある正面入り口を中心に対称的なデザインは寺院を思わせる。屋根は高い。移築後に天井や床の材質などが変更されたのが惜しい。が、随所に設けられた窓に往時の面影が見られる。気泡が入ったり、歪んで見えたりするガラスは明治期のガラスが残っている部分もある。

窓

▲凝ったデザインの窓から見える城の櫓は
昔日のロマンを感じさせる

 階段の手すりや、建物細部からも明治建築らしさが伝わってくる。全国的に少なくなる明治建築のなかでも原形をよくとどめるため、ドラマのロケに使われることもある。古典的な窓から櫓を見れば時代を逆上った錯覚に陥ることも。

階段

▲途中の踊り場から上は二手に分かれる階段。
手すりのデザインもレトロな雰囲気


DATA

● 大和郡山市民会館(城址会館) ●

大和郡山市城内町2-7

市民会館として利用できる(有料)ほか展示コーナーも。
1階は第1会議室、第2会議室、和室。
2階は第1応接室、第2応接室、第3会議室がある。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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