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やまと建築詩

現代和風建築 雲龍庵(王寺町)

空間、木目を巧みに使う

 白壁に下半分が板張りの外観。2階部分にはめ込まれたステンドグラス。モダンな外観に対し内部も非常に凝った作りになっている。1階はリビングとダイニング、和室。2階は茶室と控えの間。3階は書斎。各階をつなぐ階段や柱など木目の美しい木がふんだんに使われている。

 2世帯住宅で、表側の母屋と息子さんの家はベランダでつながっている。また、2つの家の床の高さは同じではなく立体的。外観上は1軒の家だが空間を有効、巧みに使った設計がなされている。

階段

▲吹き抜けを通して明るい光の入る階段。
窓には障子と色ガラスを組み合わせた凝った作り

 「雲龍庵」と表札のかかるこの家は石州流教授の山村宗信さん(62)方。ここで茶道と華道の教室を開いている。建物は今から約5年前に完成した。設計は奈良市大宮町の坂田建築設計事務所の坂田武嗣さん(47)。山村さんと坂田さんは20年以上交流があり、この家の注文は「畳の部屋と茶室を作ること」だけですべて坂田さんに任せた。茶室の決まり事などを勉強したり、木目をふんだんに使うなど、坂田さんは約2年間設計構想を練った。

書斎

▲3階の書斎。古民家を思わせる空間


茶室づくり

▲専門家でも難しい茶室づくり。
坂田さんは勉強し納得してもらえるものを目指した

 現在、王寺駅北側で再開発事業が進められている。道路が広がり、ビルもできるが、「雲龍庵」はこの計画によって近くなくなってしまうことになった。

 「家は私にとって産み落とした子どものようなもの」と坂田さん。移転先の新しい家には「雲龍庵」の特徴といえるステンドグラスを移す予定とか。

ステンドグラス

▲建物の特徴のひとつステンドグラス

DATA

● 雲龍庵 ●

王寺町久度2-2-10
同住宅も見学できる。

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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