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金曜時評


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誘客の先頭に立て - 編集委員 松井 重宏

2018年2月9日 奈良新聞

 観光客が減少する冬の閑散期対策として平成28年1月に始まった県の「奈良大立山まつり」が発展、定着に向けた試行と工夫を重ねている。あえて厳しい条件の季節に挑んだイベントづくりで、軌道に乗るまで時間がかかる格好となっているが、会場の平城宮跡南側には来月23日、新たな交流拠点となる「朱雀門ひろば」がオープンする予定で、来年以降はハード(施設)とソフト(催し)をうまくかみ合わせることで、新たな展開も見せてくれそうだ。

 今週行われた定例会見で、荒井正吾知事は3回目の開催結果を踏まえつつ、来年以降もイベントを継続する方針を明言。併せて、開催時期や会場の位置などについて見直しも含めた検討を示唆した。

 同イベントは奈良市が会場だが、ご当地グルメの出店で県内の全市町村が参加するほか、今年は地域の伝統行事も各地から最多の27団体が出演、全県的な観光PRの効果を持つだけに、充実への期待は高い。

 これまで3回の開催で、来場者数は5日間で行われた一昨年が5万1000人、昨年が2万6363人。そして今年は3日間に日程が短縮されたこともあって過去最少の2万4000人。

 同じ平城宮跡を会場とするイベントの総来場者数(昨年実績)は、いずれも同じ3日間の開催で5月の「平城京天平祭」が4万4000人、8月の「天平たなばた祭り~平城京天平祭・夏」が4万5000人、11月の「みつきうまし祭り~平城京天平祭・秋」が2万9000人。秋の催しに比べ今年の大立山まつりが大きく見劣りすることはないが、厳しい冷え込みで出演者1人が低体温症を起こすなど、寒さ対策の重要性は待ったなしだ。

 3月の「朱雀門ひろば」オープンを皮切りに、来春以降も奈良市役所南側の交流拠点施設整備、吉城園周辺地区保存活用事業、県庁東側のバスターミナルなどが相次いで完成、大宮通りを軸にした県の観光振興策が形になっていく。

 広々とした平城宮跡は、真冬の夜間に開く屋外イベントの会場としては決して適していない。ただ1300年前に造営された日本史の主舞台であり、明治以降の保存運動や考古学の成果を肌身で知ることができる貴重な現場でもある。また平成10年に朱雀門、22年には大極殿が復元整備され、人々が集う歴史公園として新たな一歩を踏み出したところ。四季を通じた催し、誘客の努力は放棄したくない。

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