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国原譜


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2018年2月2日 奈良新聞

 明治時代の幕開けから今年で150年の節目を迎えた。NHKの大河ドラマは「西郷どん」、お隣の京都では記念事業が矢継ぎ早に展開されるなど、周囲が活気を帯びている。

 奈良も負けじと盛り上がるなら、近代的な観光都市への脱皮や県内ゆかりの文士をキーワードに「明治の奈良」に迫ってはどうだろう。

 仏教美術の殿堂といわれる奈良国立博物館の開館や奈良ホテルの開業、奈良公園の整備、いずれも明治時代の出来事で、その後の観光立県につながった。

 県内各所にある近代化遺産も明治時代を物語る。県は平成23年から3年かけて該当する建造物を調査し、報告書も発行されている。建物だけでなく、鉄道などを通して明治を眺めるのも面白い。

 県立図書情報館の千田稔館長は昨年、「奈良・大和を愛したあなたへ」と題した新著を出版した。志賀直哉や会津八一に「手紙」として宛てた文章が、奈良の奥深い魅力を教えてくれる。

 平城遷都1300年祭から間もなく10年。古代は今後も観光の柱だが、明治150年は近代奈良の歴史と魅力を再発見できるチャンスとなる。(増)

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