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国原譜


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2017年12月15日 奈良新聞

 師走も半ば。何かと気ぜわしい時期に、ふと迎春準備の手を止めさせるのが喪中はがき。来し方を振り返る年末に、改めて故人との縁をたぐる。

 ただ、ときには亡くなっていたことを知らずにいて驚くケースも。先日の本紙ニュース川柳には一句「喪中ハガキ訃報に使う水臭さ」ともあった。

 高齢者が増え葬儀の簡素化が進んでいることが背景か。見送りは身内だけで行い、知己縁者には気を使わせないよう連絡は事後とする。そんな思いをエンディングノートに記す時代でもある。

 年齢とともに活動範囲が狭まり、徐々に社会とのつながりも希薄になっていく。だから人付き合いも形式的なものから順に整理していくしかない。

 それでも、なお大切にすべき交遊、よしみがあると知ればこそ水臭いと川柳子は詠むのだろう。賀状は送ってくれるなと言う喪中はがきを手に、さてどうしたものかと困り果てることもある。

 厚労省によると県内の平均寿命は男性が81・36歳で女性は87・25歳という。高齢化ではなく長寿化を祝い、新年を心待ちにできる社会づくりには水臭くない絆が欠かせない。(松)

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