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国原譜


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2017年8月31日 奈良新聞

 夜中であろうと空襲警報が鳴れば、家族そろって防空壕(ごう)に避難した。日常的な無差別な空爆で、軍事施設でもない町が焼かれ無名の市民が死んだ。

 そんな戦争体験がない今の人々に、そんな恐怖を与えるものだった。一報を受けたからといって、逃げようもない。誰もがそんな不安を抱いたのではないか。

 北朝鮮が発射したミサイルが、日本上空を通過して太平洋に落ちた。その威力は7年前の比ではないことを誰もが知っている。戦時中でもない普通の暮らしの中での出来事だ。

 逃げようがないということは、日本のどこに住んでいても安全な場所がないということだ。今度の北朝鮮のミサイル発射の意味するところの大きさを思う。

 もし力と力がぶつかり合うことになれば、悲惨な犠牲、取り返しのつかない事態になることは想像がつく。それだけに話し合いの糸口がないことにイライラも募る。

 毎年、終戦記念日に、二度と戦争を繰り返すまいと誓ってきた。その戦争体験者も少数となった。こんな不安な気持ちで日々の暮らしは続けられない。世界の英知を信じたい。(治)

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