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国原譜


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2017年8月19日 奈良新聞

 トランプ米大統領の発言でも物議をかもしている「白人至上主義」問題。こうした差別主義がなかなか消滅しないのが不快でしかたがない。

 米国では共和党内からもトランプ大統領の発言に対する批判の声が高まっているというから、いずれ解決するのだろう。それくらいには、米国の民主主義を信用したい。

 だが、あらゆる差別主義の根は深い。身近なところを振り返っても、例えば部落差別は完全に消滅したのかどうか。男女差別はどうか。障害者差別はどうか。

 江戸期の後期水戸学の代表的文献の一つとされる会沢正志斎の「新論」。その冒頭で、日本は神国で世界に君臨しており、西欧の野蛮人は世界の末端に位置する下等な存在だ、と記す。

 さらに激しく、米国は人間で言えば背中に当たり、その人民は愚かで無能だとする。何とも強烈な世界観だが、これが「尊皇攘夷」の基本で、明治維新の原動力でもあった。

 中国では、今でもそうかもしれないが「中華思想」がある。地域、国家、民族などにそれぞれ「中心」があるようで、これを乗り越えていくのは単純で難しい課題だ。(北)

 

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