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国原譜

地方分権とともに推進が強く求められるの…

 地方分権とともに推進が強く求められるのが、東京一極集中の是正。全国的な少子高齢化に反して今も東京には、人やものが流入し続けている。

 そこで打ち出されたのが東京23区の大学に対し、学生の定員増を禁じる案。全国知事会の要望をもとに有識者会議が検討、実現に向け動き出した。

 首都圏を進学先に考えている県内の中高生からは不満も出そうだが、若者が郷里を離れるのを食い止める具体策として注目の一手。政府は来年にも関連法案を提出すべく、検討に入るという。

 もちろん東京都や関係大学からは、国際競争力を低下させるなどとして反発の声が挙がっており、中央の論理と地方の主張が真正面から激突する。

 また県の場合、大学・短大進学率が平成27年度調査で全国6位の約60%に達する一方、高校生が地元大学に進む率は15%前後と下位に低迷。東京より隣接府県への流出が占める割合が大きい。

 教育の分野で、あえて法規制にまで踏み込もうとする今回の「東京一強」対策。実現はまだ先だが、県がその成果を得るには地域間競争にも目を向ける必要がありそうだ。(松)

 

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