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国原譜

緑のそよ風とはよく言ったもので、新緑に…

 緑のそよ風とはよく言ったもので、新緑に目を奪われ、爽やかな気候に心が洗われる。黄金週間の名にふさわしく、西へ東へ出掛ける人も多かろう。

 北朝鮮情勢が気になるが、平和であることの尊さやありがたさを、改めて思う。楽しむ人もいれば、この連休に仕事で汗を流す人もいる。

 汗といえば、県都・奈良市の市長選を巡って、自民党県連(奥野信亮会長)が本気で汗を流しているのか疑わしくなる。「4月中に候補者を擁立」と期限を設定していたのに「引き続き」という。

 県連総務会長で市支部長の荻田義雄県議の責任が問われよう。1区支部長の小林茂樹前衆院議員や市議らに、候補者探しを指示しておきながら、ぶちこわしたという。

 まさか時間稼ぎをして、「やむなく現職支援」のシナリオではあるまい。8年前に政権交代前夜の選挙で、民主党系の現職に敗れ、市政奪還は悲願でもあるはずだ。

 おかしな結論なら、裏があると思いたくなる。こんな場合は荻田氏が市支部長として、誰か擁立するか自らが出るのが筋ではないか。それが政権党としての責任でもある。(治)

 

 

 

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