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国原譜

東京の千代田区長選は小池百合子都知事が…

 東京の千代田区長選は小池百合子都知事が支援した現職が、自民党推薦の新人らを大差で退けて当選した。これほど注目された区長選も珍しい。

 これにより小池氏が新党を立ち上げて、夏の都議選に向けて、一気に動くとみられる。都議選といえば国政選挙並みと位置付けられ、各党が総力で競い合う。

 その結果が次期総選挙の行方に直結するからだ。それだけに大差で負けた自民党にとっては、ショックは大きい。安倍内閣の支持率は高くとも、国民の意識をしっかりつかまねばなるまい。

 同じ日に投票された橿原市議選は、県下第2の市とあり政党化が進んでいる。自民党は新人が次点に泣いたが6議席(前回2)を獲得して面目を保った。

 公明が前回と同じ4、共産3、民進2、維新1でそれぞれ1議席伸ばした。かつての政党から無所属に転じた議員もおり、そのまま党の消長ともいえない。

 都議選も注目されるが、夏には県都・奈良市の市長選、市議選がある。水面下の動きが伝えられるなかで、まだ構図が見えてこない。中央の動きに左右されないで、地域のことを考えたい。(治)

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