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国原譜

40歳は不惑。論語の「四十にして惑わず…

 40歳は不惑。論語の「四十にして惑わず」から由来している。聖人の孔子でなくとも、大抵の人は40歳を越えると、心に迷いが生じなくなってくる。

 との認識は甘かった。何と40代の「引きこもり」の相談が若い人らより多いのだ。KHJ全国ひきこもり家族会連合会が各自治体の相談窓口150カ所を調べて明らかになった。

 40代のケースに対応した経験があるとの回答(複数回答)が62%、20代の46%、30代の52%をしのいでいる。50代も45%と20代並みに多い。

 これまで多くの人は「引きこもり」は不登校やニートなど若者の問題ととらえていたのではないか。国が昨年公表した引きこもりの実態調査では40歳以上は対象外だったのだ。

 若い時は心が精細で傷つきやすく、いじめや、入試・就職の失敗などが「引きこもり」を誘発する。ただ、人生には、まだ時間が残されていて「処方箋」も数多いだろう。

 40、50代の働きざかりで引きこもる人、それを心配する高齢の親の心境はいかばかりであろうか。深刻な社会問題として手をさしのべる方法を早急に考えねばならない。(栄)

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