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国原譜

マスコミも注目していた年末年始の衆院解…

 マスコミも注目していた年末年始の衆院解散・総選挙がなくなり、次期衆院選への関心は遠のいた。県内政界関係者も一段落のようだ。

 各政党は「常在戦場」を口にはするが、水面下をのぞいても活発な動きはうかがえない。政治家としては、まずは新しい米大統領や韓国内のさまざまな動向の方が気になるのだろう。

 ただ、県選挙区が現行の4から3に減り、次期衆院選が3選挙区で行われる公算は限りなく大きくなった。もう少しすれば、今は静観を装う各党も動き出す。

 未公開の肉声テープが見つかり、話題になった作家の故三島由紀夫。この中で三島は、戦後の日本社会に偽善があり、その根本は現行の平和憲法だとした。

 唐突なようだが、次期衆院選とも無関係でない気がする。昭和45年11月25日に自決した三島の戦後に対する深い思いがよみがえる気がする。やはり複雑で一筋縄ではいかない作家だ。

 「60年安保」の年の昭和35年に刊行された三島の問題作「宴のあと」。その中には東大寺二月堂の「お水取り」の様子が出てくる。読みながら三島や国家を思うのもいいだろう。(北)

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