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国原譜

「あらためて」ということがある。当たり…

 「あらためて」ということがある。当たり前に捉えていたものを再度見直す意味では、前向きな場合が多いに違いない。

 今月3日、町制60周年の式典を開いた吉野町。木とまちが切り離せない関係にあることを、あらためて示した「木のまち吉野」未来宣言を行った。

 毎週木曜を地元の歴史や文化、産業を見つめ直す「木の日」に制定。吉野材の普及と発展、木のある暮らしの表現、子供たちへの教育などの木育4カ条も設けた。

 背景には、吉野地域の林業や暮らしを柱とする文化の日本遺産認定もあるだろう。吉野の木に関する動きは、同町のみならず、吉野郡内各地で活発化している。

 住宅や家具への利用、住環境改善の新技術など、吉野の木の強さと美しさ、特性を生かした新たな取り組み、普及活動が県内外で目に付く。素材の再評価といったところだが、点の動きが面にまでになっていないのが課題でもある。

 自宅内を見渡せば木製品があふれ、あらためて日本が木の文化なのに気付く。訪日客が増え続ける今こそ、その快適さを海外に示し、受け入れてもらう好機でもある。(智)

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