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国原譜

久しぶりに「飛天群舞図」と対面した。場…

 久しぶりに「飛天群舞図」と対面した。場所は奈良市春日野町の旧シルクロード交流館。縦5メートル、横10・8メートルもある世界最大級の陶板画だ。

 描いたのは日本画家の故平山郁夫さん。伸びやかに舞う飛天が、昭和63年に奈良市の奈良公園一帯を主会場に開催された「なら・シルクロード博」の記憶をよみがえらせる。

 半年で682万人を集めたこの博覧会で、飛天群舞図は県庁南側にあったパビリオン「テーマ館」に飾られていた。博覧会の案内口となる同館のシンボルだった。

 いま飛天群舞図を展示している旧シルクロード交流館は、旧県新公会堂とともに「奈良春日野国際フォーラム―甍(いらか)I・RA・KA」の本館と別館に改称された。

 本館の旧県新公会堂は、あの博覧会では「海のシルクロード館」だった。復元されて館の前に展示されていたギリシャの古代船「キレニア号」のことも思い出す。

 「民族の英知とロマン」を主テーマにした博覧会を記憶する県民のDNAは脈々と受け継がれる。東アジア地域との交流深化もその一端。県の位置・役割がくっきりと見えるようだ。(北)

 

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