国原譜
猿沢池といえば奈良を代表する場所だ。そ…
猿沢池といえば奈良を代表する場所だ。その周辺整備により観光の活性化を図るとして、ならまちに続く市道の拡幅計画で地元が反対している。
開会中の議会に計画の「白紙撤回」を求める請願書が提出されている。これまでにも火葬場やクリーンセンターなど、継続審議となっている請願も5件ある。
火葬場問題に象徴されるように、地元の反発が大きく、なかなか進展しない。市道拡幅についても住民説明会が2回開かれたが、同意には至っていない。
当初は地元有志8人が反対の声を上げ、今度は町内の25世帯のうち22世帯の反対署名を集め、自治会としての反対となった。近くに市役所があった当時の都市計画で決まっている、とするのは無理がある。
60年前の決定なら、時代が大きく変化したのだから、計画そのものの見直しを議会で論議すべきだろう。地元住民の声をよく聞くべきだ。
景観は破壊したら取り返しがつかない。脇道も含め奈良の千数百年の歴史は、何でもできる現代の人工的な力で、その歴史的景観を生み出すことはできない。住民本位でありたい。(治)
開会中の議会に計画の「白紙撤回」を求める請願書が提出されている。これまでにも火葬場やクリーンセンターなど、継続審議となっている請願も5件ある。
火葬場問題に象徴されるように、地元の反発が大きく、なかなか進展しない。市道拡幅についても住民説明会が2回開かれたが、同意には至っていない。
当初は地元有志8人が反対の声を上げ、今度は町内の25世帯のうち22世帯の反対署名を集め、自治会としての反対となった。近くに市役所があった当時の都市計画で決まっている、とするのは無理がある。
60年前の決定なら、時代が大きく変化したのだから、計画そのものの見直しを議会で論議すべきだろう。地元住民の声をよく聞くべきだ。
景観は破壊したら取り返しがつかない。脇道も含め奈良の千数百年の歴史は、何でもできる現代の人工的な力で、その歴史的景観を生み出すことはできない。住民本位でありたい。(治)